有田屋しょうゆ:蔵元のうんちく
わたくしどもは決して醤油づくりの
プロフェッショナルではありません。
変に聞こえるかもしれませんが醤油は決して人間の力だけで造りあげられるものではないと思います。醤油とは自然界の中の営みによる産物であり、自然界が創造してくれた芸術の結晶だと思います。吟味した素材、微生物の働き、上州の風土、豊かな時間の流れ、どれひとつも欠くことの出来ない醤油の構成要素なのです。わたくしどもが醤油造りの中でお手伝いできることは技と心を持って、それぞれが出しゃばらずうまく融和できるよう最大限の注意を払って管理することのみで我々も醤油造りの中でひとつのプロセスであることに過ぎないのです。その哲学のもと、他では味わうことの出来ない有田屋相伝の味が日々造り出されるのです。
"Let it go"(自然のままに)。それがわたくしどもの蔵のモットーです。
もろみの呼吸
もろみは常に呼吸しています。ゆっくりと確実に変化を遂げて自然と解け合ってゆくのです。自然との融合は美味しい醤油にとってかかせないものです。このときの経過が違う素材同士の仲を取り持ち、芳醇な風味をつくりあげてゆくのです。
そんな小さな息吹に耳をかたむけてみてください。今までなにげなく使っていた醤油にも、さまざまな手間と愛情が注がれているのです。